来年、社会人になる娘が凹んでいる。
提出した書類に間違いがあり、先生に「社会人は結果がすべてだから、こんな凡ミスはありえない。学生のうちは、まじめにやっていれば褒められるけど、社会では通用しない」と叱られ、「あんなに何度も確認したのに。なんで気が付かなかったんだろう」と落ち込んでいる。
先日、講習会で出かけている時に会社から連絡が入った。
「アドレスが間違っていてメールで送ったデータが届いていません」
やっちまったな。
講習会は終日で、すぐには会社に帰れないから、会社にいる人に頼んで、送り直してもらった。
「忙しい時に、手間取らせてごめんね」と言うと、返ってきた返事は「大丈夫だよ。大したことない。お互い様じゃん」だった。
間違いを指摘した人からは「名刺のアドレスが小さくて読みとりにくかったから」と言われた。気にしないように、かばってくれているんだなと思った。
仕事の成果に間違いは許されない。
でも、人間は必ずエラーを起こす。だから、エラーを見つける工夫をする。
自分で作ったものは、何度確認しても思い込みがあって、見落としがある。
だから複数人で確認する。それでもエラーは起きる。その時どうするか。
「何やっているんだ」と糾弾されるのか?
私の知っている限りでは、かばいあって、助け合っている。
助けてくれる仲間がいることに感謝しつつ、同じ間違いを起こさないよう、経験値を上げてレベルアップしていくのだ。
娘よ、社会は厳しいかも知れないけれど、仲間は温かいよ。
そんなに怯えなくても大丈夫。
助けられたり、助けたりしながら、がんばっていけば、いいんだよ。
いまだに凡ミスを繰り返し、みんなに助けられている社会人年数30年ちょいの母はそう思うよ。
投稿者 さみあどん
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